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第46話 戦いと憎しみと

ガイアが奪われる間に指した最後の方角、北にどんどんと向かう。そこで一同が目にしたのは以前、ムーの浮遊城で見た山であった。そう、カイラス山脈であった。ムーがその山にいると考えられる。ホリィは既にガイアを使って完全体ムーになっていたら・・・?お父さんは?と不安に思うが、ゲンキ達はホリィを励ますのであった。

ムー達はガイアを使って合体しようとしていた。合体によってガイア石はどんどんと小さくなっていく。そしてガイアは消滅してしまう。ガイアが消滅し、遂にムーは完全な肉体を手に入れ、完全体になってしまったのであった。ムーは太陽光を浴びても大丈夫と言う事を確かめ、改めて完全体になったと実感するのであった。

ゲンキ達は歩いていると村に辿りつくのであった。そしてその村の村長のような存在である「ジール」というモンスターが現れた。ゲンキ達はジールに今まで旅してきたことを話す。そしてヒノトリというモンスターについて聞くが、ジールは「ヒノトリは伝説のモンスターだ。いない。」と言うがゲンキ達はそれでもヒノトリはいるとジールに言う。ヒノトリを信じるゲンキ達の目を見てジールは「もう夜なので。」ということで家に招待し食事を振舞う。

食後、先ほどジールは「ヒノトリはいない。」と言ったが、「ヒノトリの伝説はこの村に残っている。」と言い、その話を始めるのである。

昔、私達の先祖は『ビンチョウ』という大きい鳥を村の守り神として平和で静かに暮らしていた。しかしある日のこと、『ドクロカブリ』という恐ろしい悪魔が。とても強かった。ジールの先祖達は敵わなかったが、ビンチョウが助けにきて、ドクロカブリをやつけた。ビンチョウは「なぜこの村を襲ったか?」を聞くとドクロカブリは「腹が減って飢え死んでしまう・・・」と。ビンチョウは「私の体を食べなさい。」と言う。「俺はお前より強いのに・・・なぜ?」とドクロカブリは聞くのである。ビンチョウは「この大自然この生きている仲間だ。仲間であれば助け合うのが当たり前だ。この炎も雪も雨も・・・人間もモンスターもどこかで結び合っている仲間だ・・・」と。その言葉にドクロカブリは涙し、悪の心を洗い流されたのであった。

これがこのジールの村に伝わるヒノトリの伝説であった。

話を聞いた後、ゲンキ達は心を打たれる。今の話をムーに置き換えると・・・とハムは言うが、悪の心を洗い流すなんて、まだヒノトリが見つかってないと今の話には欠けている部分が多々あり当てはめられない。そんな事で希望を失いかけているゲンキ達。ジールは「見せたいものがある。」と言う。ジール村長は他の村人に「あの場所へ行ってくる。この子達に懸けてみたいと思って。」と言う。

ジールに案内されて歩いていくゲンキ達。夜が明けていく。光が降り注ぐ。そこでゲンキ達目にしたのは





そう、今までゲンキ達が捜し求めていたもの、氷づけになっているヒノトリの姿が・・・。ゲンキ達は驚きつつ喜ぶのである。ジールは「全くの偶然なんだが、この間この場所にあった氷の壁が崩れ、伝説のモンスターヒノトリの姿が。しかし、ムーに知られてしまったらあっと言う間に処分されてしまう。だからお前達を観察させてもらった。お前達の目はヒノトリを復活させ、ムーを倒す勇者の目をしていた。」とジールはゲンキ達に言うのであった。ゲンキ達はヒノトリの肉体はここにあるが、ヒノトリの魂は?と疑問に思う。ジールは「既に無いかもしれない・・・しかし、お前さんたちの話によると、最初、ムーの邪悪な魂は誰かに取り付いた。だからヒノトリの魂も誰かに取り付いているかも。また、それか誕生前の円盤石と合体していれば、既にモンスターとして誕生しているかもしれない。本人は気付かないまま・・・」と。一同はホリィに魂がどこにあるか?とガイアは無いがやってみる。ホリィなら大丈夫だと励ます。ホリィはガイアが無いがやってみるホリィ。ホリィは「来る・・・」と。「何が来るんだ?ヒノトリの魂か?」と一同はホリィに聞くがホリィは「ムーが!!!!」と。ここにいてはヒノトリの肉体があることを知られてしまう。そこでムーがヒノトリの肉体がある場所に来させないように遠ざかる

そして遂にムーと出会い、ムーの圧倒的な強さに驚愕するゲンキ達であった。
提供:LIGHTさん

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